ドルトムントで世界レベルを見てきた

3月に、ワールドクラスのサッカーとそのスタジアムを見たくてボルシア・ドルトムント観戦旅行しました。
デュッセルドルフとフランクフルトを拠点にライン川沿線をふらふらする4泊の旅でした。

旅行を通じて写真をたくさん撮ったので、時系列に従ってまとめてみました。
カメラはすべてα9、レンズはFE 24-70mm F2.8 GMおよびFE 70-200mm F4 G OSS。
旅行の写真であるので、ちょっと意図的に彩度を上げ気味にしてみてます。

ドルトムントvsデュッセルドルフの試合の様子と感想はこちら(ページ内ジャンプ)。

1日目:ドイツへ移動&デュッセルドルフ観光

ANA203便 羽田空港→フランクフルトから、ルフトハンザ72便 フランクフルト→デュッセルドルフに乗り継いでデュッセルドルフ国際空港に。

ドイツの列車。写真にとったこの列車(奇しくもドルトムント行き)は反対方向ですが、これ的なやつに乗りました。

ドイツの電車は加速が無音&スムーズだったのが印象的でした。

こちらはデュッセルドルフ中央駅(Dusseldorf Hauptbahnhof)。HBFというのが中央駅という意味で、大きな街の真ん中にはすべからく都市名+Hbfの駅があって、ICやICEなどが止まるっぽいです。

ちなみにドイツの鉄道はDB Navigatorというスマホアプリで時刻表検索ができ、何分遅れてるか・この列車がどこまでいくやつか、みたいなのも見れてとても便利です(さすがドイツ国鉄(Deutsche Bahn; DB)の公式アプリだけある)。ドイツに降り立って初めて使いましたがすぐ慣れました。

ホテルはデュッセルドルフの日本人街からあえて離れた駅近くの普通のホテルにしました。
荷物をポイして、まずは路面電車でラインタワーに向かいます。

1階の入り口はこんなかんじ。

ここは北海道かと。The大陸!!!というかんじの風景でした。果てしなく続く平野。

はるか遠くには、火力発電所らしきものが何方向かに見られました。

そして大陸でありグリーン大国のドイツならではの、風力発電。

デュッセルドルフといえば、今季ブンデス1部に昇格したフォルトゥナ・デュッセルドルフ。宇佐美貴史選手がいま所属していて、元清水の大前元紀選手も在籍していたし、元山口の小塚和季選手が練習参加したことでも日本人に馴染み深いですね。
そんなデュッセルドルフのエスプリ・アレナもラインタワーからよく見えました。

下もよく見えるのでヒュンヒュンしてました。

何とか通りとかいう、夜にはビール?バー?が有名らしいエリアに行きました。

伊達政宗公?と思ったw

店員のお姉さんのおすすめのドイツビール。
食べすぎて大変でした。それよりビール2杯しか飲んでないのに二日酔いになりかけてしまって大変でした…。。飛行機移動の疲れは意外と体に来ていたらしい。。。

2日目:ドルトムントvsシュツットガルト

この日からはドイツ国鉄(とその子会社の路線)がすべて3日間乗り放題になるチケットを使い、ICEでドルトムントへ。

フットボールミュージアム

ドルトムント駅から出てすぐのところにあるフットボールミュージアムに。
ドイツの歴代代表のいろんな展示がありました。歴史の質と量を感じました。

ルーカス・ポドルスキ。

 

どうでもいいけど、不思議なエレベータのボタンwいまだに意味がよくわからないw

ドルトムント駅から町中に少し入ったところでなぜか桜を発見。この時期にこの寒さで満開の桜って何桜だ。

ジグナル・イドゥナ・パルクへ

スタジアム内の写真はクリックすると24MPixのオリジナルサイズになります。他の写真より超でかいので気をつけてください(1枚10MB以上あります)。

電車でスタジアム最寄り駅へ。2時間前ぐらいだったからか、意外にもそれほど電車は混んでいませんでした。

対戦相手のシュツットガルト。
岡崎慎司がエスパルスから海外挑戦した最初のチームでもあります。

スタジアムが大きい。

スタジアムの周りには警察官がたくさんいました。
馬で歩いているのも含めて、日本ではあまり見られない光景(これはパフォーマンスも込みなのかな?)

ガチ警察官はめちゃくちゃ強そう。

スタジアム入り口のすぐ横には巨大なグッズショップ。
外が寒かったのもあってか、凄まじい混雑で入場規制がされていました。

クラブエンブレムを剃り込みで入れてるお兄さんw

グッズショップには、このときすでにドルトムントを去っていた香川真司のグッズもありました。

8万人収容もあるのでコンコースはさすがの広さ。
試合終了後の人の流れも、しっかりと極端に過密になることなくさばけていました。
日本でも雨に濡れない広いコンコースのあるフットボールスタジアムが増えてほしいですね。

ここからはしばらくスタンドの様子をお楽しみください。

試合後のスタジアム周りはこんなかんじ…w(スタンドもこんなかんじでした)

 

90分の間になんども雨が降ったり止んで晴れたり強風が吹いたりする、ほんとうに不安定な天候でした。ドイツの冬ってそんなものなんでしょうか。

 

サッカーの感想。雰囲気にのまれてて、ざっくりとした印象しかないですが…

  • 両チームとも、しょうもないミスを全くしない(特に前半)
    • 中盤で悪い失い方をしてカウンターみたいなことはほとんどなかった気がする
    • ミスは、攻撃の最終盤にチャレンジするようなパスが通らないとかいう程度
  • 中盤の選手からは、そこにパスコースが見えてんの!?というパスが多い。
  • サイドの選手にもサイズとパワーがある
    • 最近日本でも増えてきたサイズのあるSB、攻撃時に内側に絞ったりカットインして食い込む動きが特長のSB、というのも、世界基準では結構ふつうのことみたい…
  • 「技術でいうと日本人のほうが高いし、戦術に対しても忠実だよ」みたいに言いますけど、正直とてもそうは思えなかった。

サポーターについて。
ドルトムントはもちろん世界的なクラブであるのでクラブの目は常に世界を向いていると思うのですが、それを応援するサポーターは地元の中規模都市に住む普通の人たちであって、世界的クラブである前に彼らにとってのおらが街のクラブなんだなぁと、当然のことなのですがスタジアムに集まる普通の人たちを見て思いました。
世界のトップと地元の普通が自然に共存している空間というか、日本でJクラブを応援している自分たちと何も変わらない普通の人たちの普通の行動が、世界レベルという普通でないものに自然につながっている…そんなことに、なにか言いようのない感動を覚えた印象が強い。
テレビやニュースやDAZNで見る世界的ビッククラブというのはマクロな凄さがあまりに強調されていて、ミクロな普通さはクローズアップされないから、そのマクロな部分での自分たちとの大きな差ばかりが意識の中にある状態で初めてミクロな普通さを見たときに、あっ僕らと同じじゃん!と感じたのがその要因だと思います。
ただ単に世界レベルを見てきたことの感動よりも(それもすごく大きいですが)、ぼくの中ではそのことのほうがより感動がありました。

 

なお、ジグナル・イドゥナ・パルクでは比較的大きな手荷物の持ち込みが禁止されていて、カメラバッグは預けざるを得ない状況でした。なので、スタジアム横の荷物預かり所に荷物を預けることに。しかしこの荷物預かり所が試合終了後45分だかで閉まるということに気づかずにやらかしてしまいました。
結局警備員さんやスタッフに駆けずり回ってもらってようやく荷物を受け取ることができました。。。本当にごめんなさい……
ちゃんと知っていたら荷物をもっと減らしてきた(例えば、余計なレンズは持ってこなかった)のですが。
ブンデスリーガの試合に行かれる方は気をつけてください。
バックパックタイプのカメラバッグだったら完全にNGです。ハンドバックサイズぐらいの荷物、例えばボディと標準レンズがぴったり入る程度のサイズのショルダータイプのカメラバッグなら、おそらく大丈夫です。

3日目

旅行の前半はデュッセルドルフで2泊、後半はフランクフルトで2泊というプランでした。
3日目はデュッセルドルフからフランクフルトに移動しながら途中でいろいろ寄る旅。

デュッセルドルフ→ケルン

ケルンといえば、サッカー的には大迫勇也、その前は現浦和の槙野智章や長澤和輝、ポドルスキ、そして清水の鄭大世が在籍していたことで日本人にはお馴染みですね。

2泊したデュッセルドルフのホテルにバイバイ。

ドイツだとどこの町にもいたるところにベーカリーがあるようで、朝パン派のぼくにはとてもありがたい。

ICEの社内はこんなかんじで背もたれも高くて快適。

ケルン中央駅。

駅にあるコインロッカーが先進的でした。
荷物を下に入れると地下の倉庫までもっていってくれるので、駅コンコースそのものの物理的なサイズにキャパシティが制約されないし、空いてるところはあるかな?と探して回るようなことをしないでいい。これは助かる。

ケルン大聖堂。

この日のケルンは凄まじいほど風が強くて、大きめの人が飛ばされかけたりしていました。

ケルン大聖堂の中に入ることができて、たくさんの人がいました。日本人も何人もいました。

中ではミサ?のようなものが行われていて、荘厳にして厳粛な雰囲気。

ケルン大聖堂の裏側。

ケルン中央駅にはお寿司屋さんも。

ケルン→フランクフルト

フランクフルト中央駅。
ヨーロッパで最大の駅なんだそうです。
東京のダンジョンのような駅と比べて、DB(国鉄)の路線が平行に並んでいてとてもわかりやすい。大陸型の大規模駅だからというのも大きいとは思いますが。

夜の駅舎。

4日目

ライン川紀行…未遂

ライン川クルーズそしてリューデスハイムを楽しみたかったのですが、オフシーズンということでクルーズはお休み、リューデスハイムは閑散としていました???

リューデスハイムのぶどう畑。

動くことのなかったクルーズ。
何も調べずに行ったわけではもちろんなくて、オフシーズンでも限られた時間帯・限られた航路で稼働していると公式サイトにあったので行ってみたのですが、結局この日はお休みだったようです。
他にもクルーズを期待して来たが動かなくて帰るしかなかった中国系の団体さんがいたので、そういうものだったんだと思います。

リューデスハイムの有名な「つぐみ横丁」にも行ったのですが、やはりオフシーズンとあってかお店はほとんど全滅でとても閑散としていました…。。

電車で川沿いを走るプランに。
川の向こうにも線路があって電車が並走するという珍しいシーン。
川自体が景勝地なのもあってか、このあたりでは川幅はせいぜい数百メートルといった程度でありながら橋は全くなく、対岸に渡る手段は船しかありませんでした。なのでライン川を旅するときは、川の東側を攻めるか西側を攻めるか(あるいは川の中を攻めるか;クルーズのことです)を選ぶことになると思います。

川近くのおしゃれなお店で昼食。

マインツに寄り道

フランクフルトまでの帰り道にマインツに寄り道。武藤嘉紀が海外挑戦した最初のクラブのFSVマインツ05の本拠地ですね。

ただ1日中ものすごい寒い中をうろうろしまくっててもう寒いのはこりごりだったので、すでにテンションだだ下がりでした……

やっとフランクフルトに返ってきたよ……
もう寒いのはいいよ……

5日目

この日はフランクフルトを出ずに、展望台→動物園→空港というプラン。

フランクフルト・マインタワー

フランクフルト中央駅からほど近い超高層ビル街にあるフランクフルト・マインタワーの展望台に行くことに。

この写真のビルは違うやつです。

この青くて丸くてひときわ高いビルがフランクフルト・マインタワー。

上から見るフランクフルト中央駅。

長谷部誠のがんばるフランクフルトのスタジアムも空港と同じ方角によく見えました。

フランクフルトの町並み。

フランクフルト動物園

ドイツ旅行最後のプランということでフランクフルト動物園に。平日とあって、少数の子連れがいたぐらいでとても空いていました。

動物のお世話のお姉さんがとつぜんボールでアシカと遊びだすというサービスもw

おまけ

フランクフルト空港で、初めてA380を見ました。タイ航空。

羽田についたのは夕方で、ドイツに比べて暖かかったので、屋上で飛行機を眺めていました。

自分の記録も兼ねて準備のメモ

心配してたこと

食事

食事面は心配でした。5年前にポルトガル出張をしたときはわりと早めにしんどくなったので、これは結構準備をしてきました。

  • 食事が口に合わないかも
    • ドイツはあまりそんなことはなかった
    • パンはおいしかった(さすがに多少飽きは感じた)
    • 食べ慣れている日本のお菓子やもずくスープなどを持参
      • 2軒めのホテルには湯沸かし器がなかった…
  • 飲み物が口に合わないかも
    • これは以前ポルトガル出張で痛感したので、合計6リットルを持参。それと緑茶。
    • 現地の自販機やお店で飲み物を買うことはありませんでした。

ホテルの設備・備品

  • ドイツでは一般的に歯ブラシやカミソリなどが無いことは知っていた
  • 部屋着もおそらく望み薄だとわかっていた(結果的に正解)
  • ドライヤー・ティッシュ・湯沸かし器・WiFiの有無などが不安だった
    • 1件目のホテルはWiFiがきわめて貧弱で使い物にならなかった
    • 2件目のホテルには湯沸かし器がなく、ドライヤーは壊れかけていた
  • 浴室のバスタブの有無やシャワーの水圧・温度などが不安だった
    • 1件目は「ザ・シャワー室」が部屋についているのみ
    • 2件目は水圧が異常に弱かった
  • 部屋のセキュリティ(オートロック・外の声など)
    • どちらもオートロックでなかった
    • レ◯◯◯スばりに廊下の声などが聞こえた…

役に立たなかったもの

  • 電源の変換端子を持っていったが、(タイプはあっていたものの)コンセントの構造の問題でどちらのホテルでも使えなかった。下の写真を見ればわかるように、やたら深い
    • グローバルWiFiの備品に変換端子が入っていたのでそれが使えた
    • ドイツに行く場合は、「5in1」のような変換端子より、1:1の小さくてコンパクトなやつを持っていくべき

最初から心配してなかったこと

  • 行った範囲では、町中から地方まで英語がどこにいってもほぼ必ず通じるので問題なかった
  • 時差ボケはほとんどしなかった

ナメてたこと・困ったこと

  • 想像以上にずっと寒かった
    • 気温もだけど風がずっと強くてしんどかった
    • 風を通さないタイプの上着・ヒートテック上下2枚ずつ・手袋・足首が出ないタイプの靴下、などの装備が必要だった

 


 

ということで、ドルトムントを見たいがために計画したドイツ旅行はそれなりに楽しく過ごせました。
個人的には土日で2試合観るハシゴをしたかったのですがブンデスリーガの試合の日付が完全に確定するのが旅行を予約するよりもだいぶ後なのでムリでした。

次はカンプ・ノウに行きたい。
ドイツであれば、ドイツ南部に行きたいのでバイエルン・ミュンヘンにいきつつ国境を超えてBCヤングボーイズあたりも見に行きたいところ。