[京都vs清水] 濃密なスコアレスドロー

エスパルスにとっては初めてのサンガスタジアム by KYOCERAは、ゴールデンウィーク翌週という好タイミングでのJ1第13節。

【公式】京都vs清水の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2022年5月14日):Jリーグ.jp

サンガスタジアムはJ2時代に(山口の応援のために)行ったときにはコロナ禍で入場制限がきつかったこともあってかスタグルはかなり控えめでした。しかし今回はスタジアム前の芝生エリアがスタグルのために全面利用されています。

座って食べるためのベンチが十分にあり、お店の数・バリエーション・クオリティもオペレーションも良好。率直に言って、今まで行ったスタジアムでのスタグルではオペレーション面など含めた総合的な快適さでダントツで1位です。あらゆるスタジアムが見習って欲しいスタグルの姿があったと感じます。さらには、試合後にもお店はやっているようで、駅の混雑を避けたい人々にとって(=ピークシフトしたい運営側にとっても)貴重な試合後に時間を潰せるスペースにもなっています。

雨のときは芝生で屋根もないので不快だと思いますが、スタジアムのコンコースにも飲食コーナーがある点もよし。

そんな京都で舌鼓をうち、パルちゃんもごきげん。

清水サポーターにとっては初めてにして国内最新鋭のスタジアムとあって、試合のかなり前にはアウェイゴール裏が完売してしまう状況でした。スタジアムの雰囲気への期待も高まります。

スタジアム内のパノラマです。特に試合中は両ゴール裏がしっかりと埋まり大変良い雰囲気でした。

 

この試合で特に目立ったのは中盤、ホナウド選手と宮本航汰選手の安定感でした。
両選手とも素早い寄せでボールをかっさらう、自分は失わない、そして攻守の局面で顔を出す機動性があり、ボール保持の得意な京都に対して自由にさせないプレーをしていました。
ホナウド選手は1回即失点に繋がりかねないトンデモなパスミスがありましたが…試合全体としてはスーパーなパフォーマンスだったように感じます。

 

鈴木唯人選手はここのところ独力で突破してしまうシーンをあまり発動していない印象(自重しているように見える)だったのですが、この試合では何度か素晴らしい裏抜けや単騎突破を見せて決定機を作りました。
今少し清水は思うように結果が出ていない状態だと思いますが、鈴木唯人選手が多少エゴイスティックにでも引っ張るシーンを見られるとチームに刺激が加わるといいなぁと思わずにいられません。

復帰するやいなや立て続けに得点を挙げているサンタナ選手に対しては京都の大型CBアピアタウィア久選手がかなり露骨にマンマークで張り付いて潰し続けていました。良いときのサンタナ選手は鬼のように収まるので、対戦相手としてはマンツーマンで潰すのが正しい戦い方のように思いますが、清水としてはそれをねじ伏せることはできず、また1人がサンタナ選手につくことで空くスペースも中央で距離感よく守ることで塞がれていた印象。

 

そしてすっかり清水になくてはならない圧倒的な存在感を発揮している山原伶音選手。堅守速攻がかなり主体となっている清水にあっては片山瑛一選手(そして怪我で欠場が続いている原輝綺選手)と並び、圧倒的な運動量とフィジカル、そして器用さを兼ね備えたキーマンです。


スコアレスドローには終わりましたが、両チームの好プレーの数々、そしてゴール前でもシュートがバーを叩くシーンや両チームのGKのスーパーセーブや冷静な一対一対応が見られるなど、特に後半ATは5分でありながら10分も15分もあったように感じる濃密な試合でした。
海に沈む清水としては上位相手に勝つに越したことはないですが、いいお天気の中でいいスタジアムで締まったいい試合を見られたという純粋な満足感があります。

試合後にはウタカ選手が清水ゴール裏を訪れてくれました。苦しかった(結果的に降格した)2015年シーズンに清水で戦ってくれた選手で、IAIスタジアムで2ゴールを決めた試合もスタジアムで見ていました。その後のウタカ選手はJ2が長かったので、実はかなり久々の対戦です。
清水ゴール裏に行くよう促してくれた通訳さんか広報さんだと思いますが、京都のスタッフさんGJ。

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