[レディース なでしこ2部入替戦予選] 初戦 vsヴィアマテラス宮崎

今年の観戦記、今年のうちに。2022年9月に静岡・御殿場で開催された、女子サッカーのなでしこリーグ2部への参入戦への出場をかけて参加したレノファ山口FCレディースの応援記です。この記事は、3試合を戦ったレノファレディースの1試合目です。

[レディース なでしこ2部入替戦予選] 第2戦 vsディオッサ出雲

[レディース なでしこ2部入替戦予選] 第3戦 vsFC今治

自分にとって前回のレディース観戦は、さかのぼること2018年、まさにこの御殿場の地でのチャレンジリーグ参入戦。そしてまさにその後、選手の大量退団、活動休止など本当にいろいろなことがありました。
正直あの頃はこのままチームが自然消滅してしまわないか……とさえ心配していました。そんな中、丸1年のブランクの後、2020年の再スタートから3年を経て着々と体制と戦力が整えられました。スタッフはおそらく全員、選手もほとんどすべてが入れ替わった中でしっかりと元いたリーグで戦っていけるチームができています。

【祝・2020再始動】レノファレディース 思いをつなぐ

そして2022年、ついになでしこ2部参入の挑戦権を認められるに至りました。この挑戦権は、成績だけではなく、全国多くのクラブが申請した中でなでしこリーグ側による厳しい書類審査などの末に与えられるものです。運営対戦などがしっかりしていなくては叶うはずもない夢であるので、よくぞレノファレディースはそこまで復活してくれたと思わずにはいられません。

2022プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会詳細決定のお知らせ | 日本女子サッカーリーグ

さて、今大会を含むなでしこ2部へのチャレンジは2段階からなります。

  • 入替戦予選」各地域リーグから選考を通過した8チームが出場し、上位3チームを決定
    • 4チームごとのグループリーグによる各グループ上位2チームの決定(各チーム3試合)
    • 各グループ上位2チームの同順位同士での試合により8チーム中の順位を決定
  • 入替戦」入替戦予選を勝ち抜いた3チームに加え、今季のなでしこ2部リーグの最下位(10位)チームとで総当りの試合を行い、上位3チームがなでしこ2部に参入または残留
    • ※ なでしこ1部において、セレッソ大阪堺のWEリーグ参入・アンジュビオレ広島のチーム解散によるチーム数減の玉突きにより、入替戦からの新規参入枠が+2となっている

レノファレディースが御殿場で挑んだのはこの1段階目の入替戦予選です。試合は35分ハーフで実施され、グループでのリーグ戦ですがそれぞれの試合では引き分けの場合もPK戦により決着をつけその場合は勝敗によって勝点が2ないし1となる特殊なレギュレーションです。

結果としては、レノファレディースは3試合で2敗1PK負の総勝点1で大会を去ることとなりました。

2022プレナスなでしこリーグ2部 入替戦予選大会 最終順位確定のお知らせ | 日本女子サッカーリーグ
日程・結果 | 日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイト | なでしこリーグ

初戦で戦い圧倒的な力の差を感じさせられた宮崎はその後の入替戦でも3試合で3勝、11得点1失点の成績でなでしこ2部昇格を決めています。一方で中国リーグでもレノファと当たるたびに同じく実力差を感じさせられるディオッサ出雲は、入替戦では1勝もできず中国リーグ残留となりました。
レノファレディースとしては、周南公立大学ともども絶対に超えなくてはいけない高い壁が身近にあることを前向きに捉え、来季も中国リーグで戦っていきます。

レノファレディースを率いる監督の赤嶺氏の振り返りもぜひお読みください。
なでしこリーグ入替戦予選大会を終えて|赤嶺将太|note

 

この観戦記は、そんなレノファレディースのなでしこ2部挑戦の初戦となったヴィアマテラス宮崎戦です。


 

例年この大会が開催される御殿場の時之栖・うさぎ島グランドのピッチは公共交通機関でのアクセスが絶望的ということもあり、ペーパードライバーも卒業するいい機会だとばかりに三島からレンタカー移動。

 


 

天候の悪化が懸念されますがなんとかキックオフまでは耐えたものの、試合途中からかなりの大雨で、人工芝のピッチにもすぐに水が浮いてくるような状況でした。

そんな試合で対戦するヴィアマテラス宮崎は、2020年に活動を開始したばかりの若いチームですが、なでしこJAPAN招集歴もある選手も擁し、九州女子サッカーリーグで16試合で86得点2失点というとんでもない成績で全勝優勝しています。
2022/12/18 2022年度KYFA第25回九州女子サッカーリーグ 最終結果 – 九州女子サッカーリーグ公式サイト

実際に力の差は否めず、試合は序盤から圧倒的に支配されほぼずっと耐える展開。それでも試合が始まってからかなりの時間でしっかりと耐え抜いていました。しかしながら前半は2失点。

 

 

体格やパワーそしてスピードが全然違う相手に対して前進するために、レノファレディースはいくつかのパターンを仕込んでいたように見えます。前線に当てて落とし、それを両サイドに散らすというプレーが多く見えた印象。

奮闘するも結果としては力の差を見せつけられる形で、0 – 4の敗戦となりました。

2022プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会 Bグループ 第1節 【2】

普段対戦することのないようなクオリティの相手と対戦できたことで自らのプレーの基準を大幅に上げることができたのでしょうか、翌日、さらに翌々日と非常に集中したプレーにより、階段を登っていくかのように内容の良くなった試合を見せてくれることになります。

そんな第二戦の観戦記はこちら。

[レディース なでしこ2部入替戦予選] 第2戦 vsディオッサ出雲

 


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スクロールせずにすべての写真を見ることのできるこちらのギャラリーもどうぞ。

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