2023シーズンのなでしこ2部への参入に挑戦するレノファ山口レディース応援記の第2段です。
グループリーグ3試合の2戦目にレノファレディースの前に立ちはだかるのは中国リーグの雄、ディオッサ出雲。何年も前からリーグ戦でもしのぎを削ってきた勝手知ったる相手。
前日の宮崎戦で大敗を喫したばかりで修正する時間もとれないなか、レノファレディースは要所要所のプレーの引き締めと非常に集中した戦いぶりで非常に内容の改善された試合を見せてくれることになります。
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この日は台風が日本列島に迫るなかで試合前から雨が続き人工芝のピッチはところどころに水たまりが浮く重馬場。雨中の連戦とあって足にくる厳しいコンディションであることは想像に難くありません。
そんな中でもアップをしているレノファレディースの選手たちはとても明るく声が出ており、しっかり切り替えてこの試合に臨んでいる様子でした。
来たぜ!!ウサギ狩り!(ちがう)
レノファ女神たち、すごく声がでていて楽しそう!!いいね!!! pic.twitter.com/O2TDEVF8oA— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
この試合も基本的には実力で上回る相手にボールを握られて支配される展開。
しかしながら、前日の宮崎戦ではかなり課題に感じていた相手選手との距離感(ボールホルダーへの寄せ)、味方選手との距離感(陣形全体のコンパクトさ)は明らかに大きく改善されていました。寄せる際は足先ではなく体でしっかりと寄せて圧力をかけるような指示も盛んに飛んでいました。一方で無闇に飛び込んでかわされてしまうことを抑えるような声もピッチ内から飛んでおり、全般的に守備面で相手の自由にさせない戦い方が印象的でした。これによって大きなピンチをあまり作らせない落ち着いた試合展開とすることに成功したように感じています。
距離感とか対人の寄せとかは今日すごく改善されたような気がするけど、昨日今日でどういう意識付けをされたんだろう。連戦2日目に重馬場でしんどいだろうによくやってくれてたと思う
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
昨日の今日では調整と言ってもミーティングと選手起用ぐらいしかそんなに打てる手は無いはずですが、一体どのようにしてこれを成し遂げたのか、監督の手腕にはすごいものがあります。
また試合中のフォーメーション変更があったかもしれませんが、幅を使った攻撃に特徴のある相手の特にストロングだった左サイドからの突破に対してうまく対処していたこともとても印象的でした。
今日のレノファレディースは前半入り相手のたぶん特に左のサイド結構ぶち抜かれてた気がするけど、その後は守り方を変えたのかわからないけど(5バックにした?)よく対応していたのが印象的だったな
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
基本的にはしっかり耐える展開、試合の最終盤まで0 – 0という、格上を相手にした戦いとしては理想的と言ってよいゲームプランを遂行していたレノファレディース。しかしながら最後は、相手のコーナーキックのこぼれ球をオフサイド疑惑濃厚な形で押し込まれ失点。猛抗議をするも認められず、まもなく0 – 1で試合終了となりました。
特に守備の要として奮闘した大賀選手の顔を上げることができない姿には、ネット越しに見ていたサポーターたちも年甲斐もなく感情移入をしてしまいます。
最後の最後でオフサイド疑惑の悔しい失点だったけど、ものすごく粘り続けてた。泣かないでと言いたいけど、それだけかける思いがあって頑張ってきたのは試合からもめちゃくちゃ伝わってきたから、今日はみんなで悔しがって愚痴って、明日パシッと切り替えてまたレノファサッカー見せてください pic.twitter.com/C8mq2WCeNZ
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
選手たちのこういう顔をみてるとプチ感情移入してくるな……。レノファの看板を背負ってこんなに悔しく思うほどの気持ちで戦ってくれてるんですから、報われてほしい pic.twitter.com/u2DHmfvQmd
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
各選手のプレーでは今でも特に印象に残っている選手が何人かいます。
先ほども触れた試合終了後の涙でサポの心を打った5番大賀選手はセンターバックとして獅子奮迅の戦いぶりで相手のチャンスを足元に頭にと跳ね返し続けていました。
試合後にひときわ感情が爆発していたのが大賀伶那さんか。。今日ほんとにめっちゃ跳ね返しまくってたもんな…。。 pic.twitter.com/vrsAOKJnZP
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
10番伊藤選手と16番原田選手はともに圧倒的なボールキープ能力とドリブル技術が印象的でした。伊藤選手の場合は中盤で受けてから縦に横にとスペースにヌルヌルと持ち運んでいくプレーが目立ち、原田選手の場合は左サイドから縦にぶち抜いていく槍のようなプレーがとても印象的でした。単独でなんとかしてしまえる選手がいるのはとても心強いものがあります。
失点直後、時間もない中「諦めないよ!!」と凄く声出してた10伊藤さくらさんが印象深かった。直後には左の高い位置で凄まじいボール奪取から突破してしまい中さえ合えば1点のシーンも。強いな、この人は。座右の銘は「No pain, No gain」だそう。きっと今日のような日のために選んだ言葉なのかも。 pic.twitter.com/zROidAjIpt
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
特に16原田選手は中学生ながらレディースのトップチームに帯同する数人の選手のうちの1人。大人に混じってのプレーでも全く遜色ないというより、むしろ彼女のところはチームの強みの1つでさえあるように見えました。相手選手からも必要以上に強い後ろからのタックルを何度か受けるなど、要注意の選手と見られていたようです。ちなみに彼女のお兄さんは今季レノファU-18(男子)の10番を背負った原田幹太選手で、来季からのプリンスリーグ昇格を成し遂げてくれました。若くしてレノファの未来を切り開いてくれている本当にすごい兄妹です。
ところで試合の中でふと気づいたのですが、レディースの選手はレノ丸ちゃんを常にベンチに連れてきて、またベンチの選手がずっと抱っこしてくれているみたいですね。集合写真のときにいつもレノ丸ちゃんと一緒なのは見ていましたが、試合中もずっと一緒に見てくれているのはレノ丸大好きおじさんとしてはとても嬉しくもあり、レノファレディースの選手たちを愛らしく思います。
ずっとレノ丸ちゃん抱っこしてるのかわいいかよ pic.twitter.com/1W3N6m0sND
— おさかなさん (@orange_sakana) September 23, 2022
🟠⚪️
PLAY BACK 2022ー
2022.9.23(fri)
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なでしこリーグ2部入替戦予選大会
🆚ディオッサ出雲FC
0-1●LOSE序盤から守備の時間が長く苦しい展開。
集中した守備で耐え凌ぎ、PK戦での決着が見え始めた終了間際。
セットプレーから失点を許し、敗戦。悔しい悔しい1失点。
この悔しさが次に繋がる。 pic.twitter.com/Hjm4YsKNXq— レノファ山口FCレディース (@renofa_l) December 7, 2022
この試合が終わった時点でレノファレディースは2戦2敗、他の試合の兼ね合いも含めて上位進出(順位決定戦進出)ひいては今季でのなでしこ2部昇格は消滅しました。
しかしながら、はるか静岡での遠征、一発勝負のピリつく戦い、格上との戦い、そして重馬場の3連戦と、この試合の全ての要素が日頃のリーグ戦では体験できないチームの成長にとって大きな糧となります。敗退が決まってもまだまだ重要な意味をもつ翌日の第3試合では、まさにこの大会の中で見つめたチームの現在地とそこから3日間で果たした成長の集大成のような試合をしてくれることとなります。
ここからはすべて写真のみです。
画面をスクロールせずに全写真を見ることのできるこちらのギャラリーもどうぞ。
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