【静岡ダービー】ここからどうチームを作るか

J2の歴史で初めてとなる静岡ダービーは、本降りの雨のエコパでの磐田vs清水。
自分としては2023シーズンのエスパルスの初・現地観戦でもあります。

【公式】磐田vs清水の試合結果・データ(明治安田生命J2リーグ:2023年3月18日):Jリーグ.jp

 

J2でのダービー、そして雨とあって、客足は2万人少々とやや控えめの感がありました。ゴール裏も横の方の席には少し空席が目につきます。

 

キックオフ早々に磐田の新星・17歳の後藤啓介選手に冷静に1対1を沈められ追いかける展開に。その後も、安易なセルフジャッジからの軽いプレーから失点するなど、ちょっと集中力を大きく欠くような戦いで自ら試合を難しくしてしまったエスパルスでした。

磐田で遠藤保仁選手とボランチを組む針谷選手は小柄で若い選手ですが凄まじい展開力をもち何度も清水の連携の甘い守備陣の裏を突く素晴らしいパスを通していた印象。
対する清水は、去年も感じていた前への意識の弱さ、そして攻撃ではサンタナ選手のポストプレーなど頼みになっており、でありながらそのサンタナ選手に入ったときの周りの距離感が悪くて局面の打開に繋げられないなど、J2では銀河系軍団とでも言うような戦力を十分に活かせていない印象が非常に強いです。

そんなチームとして良くない状態でも決めきってしまうのがサンタナ選手。今季初ゴールにして2得点とあって、非常に熱く吠えてくれました。

 

結果としては清水にとって2度追いついて2-2のドロー。開幕から5戦連続ドローというのは過去にあるんでしょうか。
両チーム現状下位に沈んでおり勝利がほしい状況というだけでなく、結果が全てなダービーでのドローとあり、試合後は両ゴール裏から選手に対して大ブーイング。しょうがないというか、これがダービーなんだなと思わされます。

 

無敗継続中とはいえ勝利もなしとあり、まだ少しトンネルの中を彷徨っている感のあるエスパルス。
序盤に苦しみながら尻上がりに自動昇格までこぎつけた2016年の再現と行きたいところですが、ここまでその2016シーズンよりもさらに少し厳し目のスタートとなりました。この数年でJ2の魔境感も増しています。エスパルスとしては個人技頼みの状況から脱却し、それによってかえって本来の個の力の優位が活きてくる……といった好循環をなるべく早く作り出し、圧倒的ブーストモードに入っていく必要があります。これから春先にかけてどうチームを作り、どこへ向かうか見ていきたいところです。