[清水vs名古屋] 役者揃い踏み

2022シーズンここまで苦しい戦いを強いられている清水は、第19節の新国立での30周年記念試合に敗れ、翌第20節の神戸との下位対決も落としたことでJ1の最下位に転落。クラブ規模も選手層も最下位だとか降格圏だとかそういうチームではないはず。不名誉な順位を1試合で脱出するため、第21節のアウェイ名古屋戦を観戦しました。

個人的にはこの豊田スタジアムは、名古屋で学生をしていた時代にスタジアムで初めてサッカーを生観戦した場所であり、そしてエスパルスサポーターとしての人生の始まった場所(2013年のJ1第13節)。それ以来何かと機会を伺いながら瑞穂開催であったり都合が悪かったりと豊スタにはなかなか来られなかったので、今回実に9年ぶり。

今まで行ったJリーグの全試合をまとめる

今回は珍しくゴール裏でもなく、スタンドで望遠を構えての撮影でもなく。バックスタンド上段の、ピッチ全体を俯瞰できる席から眺めることにしました。したがって写真は少なめ。

【公式】名古屋vs清水の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2022年7月10日):Jリーグ.jp

 

 

試合は、長い怪我から復帰した西澤健太選手、エース・サンタナに加え、左サイドを支配するダイナモ・山原怜音らの役者が揃い踏みする非常に見ていてワクワクする展開。

左サイドに抜け出したカルリーニョスジュニオ選手が粘ってから西澤健太選手のコースを突いた技ありシュート。西澤選手は、その後にもファー巻きの凄まじいコントロールカーブを打つシーンもありました。いずれもダイレクトのシュートで枠ギリギリに運ぶとんでもない技術。

試合終盤には、前がかりになって押し込んだ名古屋の攻勢に対して左サイドで受けた山原怜音選手のこの単独突破。これはまさにバックスタンドで見ていた僕の目の前のプレーだったので、80m近い距離をぶち抜いていくこのプレーには最高に盛り上がりました。ここまで90分走り続けてきた選手とは思えない走力。そしてこのファウルでもらったFKから岸本武流選手の決定機にもつながりました。チームを楽にしてくれる、この試合のベストプレーだと思います。

この試合でサンタナ選手は、ボールを触りたがってちょっと降りてきたりサイドに流れたりしてパスワークに参加するシーンが目立った印象。清水の試合を見ていると彼がこのような動きをするのはわりとよくあることで、名古屋DF吉田豊選手の退場シーンの起点になるなどそのキープ力やパワーは大変ありがたいとは思いつつ、できればもう少し怖い位置にいてくれたら…という思いもありました。しかし、どんな役割を果たしながらでも一発を決めきる力を持っているのがサンタナ。最後はミドルサードでキープ力を発揮したと思ったら単独でフィニッシュ、試合を決めきりました。いよいよ清水史上最強助っ人の呼び声高いドウグラス選手を彷彿とさせるような凄みが出てきました。

 

怪我人やコンディション不良で多くの主力級選手を欠く中、出ている役者がそれぞれに躍動を見せた完勝劇で、不名誉な最下位から1試合で脱出することに成功しました。

今日このブログをまとめている第23節後の時点で再び最下位にいて、第24節FC東京戦を控えているのですが、夏の補強も相次ぐ中、ここから残留争い脱却、下位から中位へと上を目指す戦いが続いていきます。

 

ここからは残りの写真です。