もし「ダービーマッチ」を例えば、この相手にだけは順位も何も関係なく絶対に負けてはいけないという気持ちに自然に・内発的になるような相手との試合だと定義するなら、山口にとってのダービーの1つは町田ゼルビアとの試合ではないでしょうか。少なくともぼくにとってはそうです。
2022年のJ2第35節は、ホームでの快勝と併せてのシーズンダブルを町田に食らわせるための重要な一戦でした。
第35節 FC町田ゼルビア | レノファ山口FC
町田のスタジアムは、もちろんバックスタンドの工事が完了したこともありますが、「天空の城」の数々の仕掛けなどもありとても充実した空間になっていますね。
それだけに、秋晴れの土曜日の夕方という好コンディションでありながら2000人をようやく超える程度という観客数がとてももったいなく感じます。
試合結果は1-0でのウノゼロ勝利。J2での通算対戦成績を7勝7敗のイーブンにすることができました。まだJ3時代の1勝2敗があるので、お互いに来季もJ2で戦う公算が大きい現時点ですので、来年で一気に勝ち越しに持っていきたいところです。
この試合の見どころはたくさんありましたが、特に挙げると、
- 生駒仁・前貴之・高橋秀典選手と初めて公式戦で組んだ3CBの集中した連携によるオフサイド祭り
- 田中渉・成岡輝瑠選手の縦横無尽ぶりと前を向き技術の高さ
- GK関憲太郎選手のスーパーセーブ祭り
- 何よりも、猛烈なポストプレーで輝きを放つCF梅木翼選手、天空の城で天空を制する
特に梅木翼選手はターゲットマンとして、ロングボールを必ず競ってくれることで必ず五分五分以上の局面にしてくれ、その間に味方がこぼれ球に詰められる時間と距離感を作れることがめちゃくちゃ効いていました。
サイドの裏に流れていくことも多くありましたが、それを収めたあとに独力で突破を試みるシーンもあり、これも前で時間を作ることに寄与しました。
シーズン当初から前線に収まるポイントのなかったレノファですが、ここへ来て梅木翼選手が不動のCFとして大きな存在になっています。決定機にも多く絡んでいるので、あとはそれを決めきるところまで来ればJ2では手がつけられなくなってくるという期待感があります。
梅木翼選手と良い距離感にいた田中渉選手はそのこぼれ球に詰める形で生かされるシーンもあれば、逆に素早いターンで前を向いて梅木翼選手に当てる形で生かすというシーンもあり、とてもいい関係性だったように感じます。攻守に渡って周りを生かし生かされ、CFを中心に点を量産していく未来に向けての鍵になってくるでしょう。
また、(レノファに加えて)清水エスパルスも長年応援する身としては、近年の苦しい時代の清水を長く支えてきた鄭大世選手と、これからの清水の中盤を支える成岡輝瑠選手のマッチアップのシーンには感激を隠せませんでしたね。
レノファ的には成岡輝瑠選手はぜひレンタル延長、あるいは………とは思ってしまいますが、J2にいてよい選手ではないこともまた早々に証明していると思いますので、「レノファで大覚醒して満を持して清水に戻り一気にスターダムを駆け上がる」のがぼくにとっては一番幸せなシナリオですね😳😳😳
試合後にはヤマグチ一番。久しぶりに動画を撮ることができました。
名塚監督もゴール裏でご挨拶されたようです。何を語ってくださったのでしょうね。ちょっと小さなガッツポーズが印象的です。
ここからは全て写真です。
画面をスクロールせずに全ての写真を見られるこちらのギャラリーもどうぞ。
One thought on “天空の城・天空の翼”