[清水vs川崎] 1チャンスを決めきる

札幌に食らったJリーグ史に残る8-0の大敗から、篠田清水がまず気持ちの面からどのように立て直してくるか。
試合までは、あの試合の直後の相手が王者川崎なの勘弁してよ〜と思っていたのですが、エスパルスは心と守備の立て直しにフォーカスしたかった状況なので、明確に攻撃的にくる川崎が相手でよかった面もあるのかも。これで例えばベタ引きカウンターチームが相手だったら立て直しの成果も見せにくかったことと思います。

とは言えエスパルスがフロンターレ相手に最後に勝点をとったのは2017年4月の等々力での引き分け(ちょうど金子翔太選手のJ1通算2万号ゴールの試合)で、その次の対戦から今季ホーム戦までの2年間は天皇杯も含めひたすら連敗、5試合で総失点は16・総得点は僅かに2でした。

守りに入って守り切れるような相手ではないわけで、しっかりと守備も攻撃も引き締めることが重要。
しっかりと1週間で精神を立て直し、その攻守の引き締めを遂行したんだなとよくわかる試合だったなと思います。

この試合で入った合計4得点を通じて共通していたのは、一発で決定機を作り出すクオリティ、そしてその1チャンスを決めきる力でした。
決定機を作る方法論の違いは面白かったですね。
エスパルスはどちらかというと手数をかけず、1本のクロス・1本の裏へのロングボール・1本のくさびとそのキープで一気にチャンスにするのが強みを発揮できるパターン。フロンターレは清水ブロックの前方で優位を作って縦パスやスルーパスで一気にスイッチを入れるパターン。
そうして作った決定機を高い確率で確実に決めきるところのクオリティは両者さすがでした(開始早々の松原后選手の決定機だけはもったいなかった…)。

両チームのいずれの得点も、自分たちの強みを理解して発揮した結果のゴールで、引き分けという結果だけを除けば両チームのサポーターも良い試合が見れたのではないでしょうか。何より集中した守備とキレのあるカウンター攻撃をメリハリつけて遂行したエスパルス、そのようにメンタルを立て直した篠田監督はさすがだと思います。

もしも小林悠選手の同点弾を食らったことに結果論的タラレバを言えば、前を薄くしてエスパルス最終ライン5枚にする(それによって最終ライン前にスペースを与える)のはよかったのか、という点でしょうか。しかし清水守備陣も川崎の選手に比べてよく走って消耗していたし、一番キツい時間帯の中でのやむを得ない決断だったのだと思います。


ということで写真。

これまで等々力には2回行っているけど初めてバスで行きました。ので、このフロンパークのゲートを通ったのも初めて。

フロンターレの水色と全く同じ色の青空。

まさかのテセキムチが川崎遠征wwテセさんの奥様もいらっしゃっていました。
テセさんは古巣川崎のこともとても大事に思っている素敵な人なので、テセキムチの出店を認める粋な計らいを見せてくれたフロンターレにも感謝。
惜しむらくはテセさんが負傷離脱でこの試合もベンチ外だったということ…(´・ω・`)

謎のマスコット。

アウェイ席もほぼ完売ということで長蛇の列。
入場できるまでに30分かかりました。アウェイ席も大入りになることが多いフロンターレさん、等々力のゲートの並列数を増やすなどもう少し入場のオペレーションの改善を提言したいところ。
フロンターレに限ったことではないですが、キックオフの2時間前に開門して1時間半前にやっと入場できて席を探して、それでも1時間前からは選手アップが始まるので席に戻りたい…ということはゴール裏民にとって自由時間は30分しかない、それはとりもなおさず数千人のアウェイサポが消費行動をする時間がほとんどとれない、つまり例えばスタグル売上が結構なチャンスを逃していることになるわけなので、ホームチーム側にとってもとてももったいないと思います(全員が全員何時間も前から待機列に並んでその待ち時間に散策するわけではないので)。ちなみにエスパルスの開門は2時間半前です。

1階席が早々に満席に近づくと、2階席があっという間に満席に。あとは1階の立ち見席でもう一度隙間を探すほかない。1人分の広さがあまり明確でないので(薄い線らしきものはあるけど)、実はまだまだ入れる隙間はありました。

いよいよウォーミングアップ。
2017シーズン、ホーム最終戦の新潟戦(前半2点簡単に取りながら後半3失点で逆転負けした試合)で復帰即負傷の憂き目にあっていた鎌田翔雅選手がついに帰ってきました。個人的にはぼくと同い年なので応援。
ぼくの一番の推しメンは30金子翔太選手なので、目の前のお姉さんのこのゲーフラに一人でテンション上がっていました。

ホーム席もびっしり。
キャパ2万7千人弱のスタジアムに2万4千人強入るとすごい雰囲気。この埋まり具合を体感できるのは柏と磐田ぐらい。

川崎名物、東急の車掌さんとコラボの選手紹介。
昨年も同様のことがあったのは知っていたのですが、まさか生で見られるとは。そしてクオリティが去年より上がった?
例年この時期(8月下旬頃?)が東急フェスタなんですね。

中村憲剛選手の450試合出場セレモニー。J最高のバンディエラ。

中村憲剛選手のコーナーキック。

ヘナト・アウグスト選手のゴーーーーーーーーール!!!!

ひとしきりハイタッチしたあとピッチを見るとドウグラス選手がこうやって走っていたので、最初あれ?決めたのドウグラス??と思ってしましましたw
(実際に決めたヘナト選手は既にゴール裏のところまで来ていて、ぼくからは見えなかったw)

一旦は逆転したエスパルスですが、最終ラインを5枚にした直後に小林悠選手に一瞬のスキを突かれて失点。
追いつかれて2−2で試合終了となりました。最後まで川崎が圧力をかけ続けた時間帯だったので、1点ですんでよかった、よく守ったと思います。

川崎駅前で反省会。

最後に。
武蔵小杉駅前の郵便ポストがフロンターレラッピングなの、オシャレでいいなと思います。


川崎に引き分けた翌節は鹿島というまた別種の難敵で、特にメンタルの安定感をもつことがより重要な相手となりますが、どうなるか楽しみもあります。