J2第3節 新潟vs山口

“アウェイ参戦”と言っても今住んでいる関東の近隣チームとの対戦試合ぐらいしかなかなか行きにくい雰囲気が続くコロナ禍。久しぶりに少しだけ足を伸ばした新潟までの日帰り遠征はJ2第3節 アルビレックス新潟vsレノファ山口です。

【公式】新潟vs山口の試合結果・データ(明治安田生命J2リーグ:2022年3月5日):Jリーグ.jp

住んでいる東京都はこの頃はすでに寒さが和らぎ初めていて少し春の気配がありましたが、新潟に近づくにつれて車窓に見る風景は雪国の風情。

このスタジアムを訪れるのは2016年の天皇杯での対戦も含め4回目。もう慣れたもんです。

陸上スタジアムですが、スタンドの傾斜もあり、また屋根の構造が音響的に優れているので、アルビレックス新潟サポーターのつくる雰囲気と併せて、とてもいい雰囲気。

天気が荒れていて風も強かったので、レノ丸映えはほどほどに。

新潟サポーターのゴール裏の様子のパノラマ画像です。
ホーム開幕戦とは言え、J2でコロナ禍でこの天候で1万人を超える集客力は、J2暮らしがやや長くなってきたと言ってもやはり圧倒的なものがあります。J2にいてはいけないチームというのはこういうチームだと思いますね。

レノファにとっては逆に今季最初のアウェイ戦。
山口からのアクセスが困難な新潟とあって人数はかなり控えめですが…、選手たちはしっかり我々のサポータースタンドにむかって気持ちを伝えてくれていました。

試合は、地力のある新潟に対して真っ向から挑んだレノファ。いくつかの決定機は作られるもボール保持と前進においてはややレノファ優位で進んだ印象ながら、0-0で推移。GK関憲太郎選手のスーパーセーブなどもありました。

後半に入り均衡を破ったのは左WG沼田選手の素晴らしい仕掛けから高精度クロスに点で合わせた大槻周平選手。
この選手は、裏抜けもできるしスピードもあり、切り返してカットインするようなドリブルもでき、ワイドに張ってワンタッチのコンビネーションに関わることもでき、高精度なクロスもあり、自らがクロスに合わせることもできる、さらにはそれを90分続ける体力もある、など、単に器用であるという評価を超えて、サッカー選手としての総合力の高さを感じます。

 

しかし後半も時間が進んでくると、霰を含む大粒の雨が叩きつけるように降ってきます。これはスタンドにいた自分たちにとっても痛さを感じるほど。選手にとっては、風向きによっては目を開けることも難しいような状況だったのではないでしょうか。

失点シーンはそんな悪天候の中、やや前掛かりになり過ぎたところでのミスからカウンターを受けたものです。
結果的に奪われた佐藤謙介選手へのサポート、カウンターを食らったときのCBの位置取り、などなど各論はあると思いますが、全体的にはあの急激な天候変化で両チームミスが多かった時間帯なので、やはり難しい面があったというのが現地の雰囲気を感じていた自分の印象です。

このプレーもままならない悪条件のなか1点リードしている展開なら、無理をしない選択肢があるとよかったのでは……と結果論で言うことはできます。一方で事故が起こりやすい条件であるのは両チーム同じことで、むしろ事故もある種期待して攻めたのであればそれもまた山口らしいので責められたものではないとも思います。

 

ここ最近の大きな発見は右SBで出ている眞鍋旭輝選手のユーティリティさ。もともとのCBばりの強さや高さもありながら、猛烈なスプリントもあり90分にわたって相手のゴール前にまで度々飛び込むような凄まじいモビリティが加わり、攻守に大車輪の活躍です。
左サイドに圧倒的な優位があるレノファなので、逆サイドの右WGや右SBがファーに飛び込めるような形を作れそうな流れは結構多く、ここまで得点こそありませんが、今後眞鍋選手のそういった飛び込みから厚みのある攻撃がもっと見られるでしょう。とても楽しみです。

試合のハイライトはこちら。

ここからはすべて写真のみです。
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